橋梁技術講習会についての報告

市町村職員を対象とした「橋梁技術講習会」で講師を務めました
 日本では高度経済成長期などに多数の道路橋が建設され、建設後50年を経過する橋梁が多くなるとともに,補修を必要とする橋梁の急増が予想されています。このため、国や都道府県のみならず、市町村においても道路管理者による橋梁点検や修繕計画の策定及び計画的な補修補強対策の実施などがこれまで以上に求められています。
 このような状況を考え、道内の各市町村における橋梁の長寿命化への取組の技術的な支援として、平成20年8月下旬から10月上旬にかけて、北海道開発局と北海道庁の共催で、道内10地区において標記講習会が開催され,当研究所の職員も講師を務めました。

 講習会では、北海道開発局の職員より、日本の道路橋における劣化の進行状況、地方自治体での点検状況、長寿命化修繕計画策定事業費補助制度などについて説明がありました。続いて、最近の話題として、「道路橋の予防保全に向けた有識者会議」からの提言の概要、さらには重大な損傷発生の場合の国等の技術支援について説明がありました。
 「橋梁の点検と基礎知識」として、国内外での致命的な損傷事例や道内での損傷事例の紹介、橋梁の形式や構成など橋梁の基礎知識、鋼橋、コンクリート橋の上部工、下部工、支承及びその他の附属部材における様々な損傷の種類や事例、さらには点検における着眼点と補修・補強方法などについて、積雪寒冷地である北海道での損傷特性なども交えながら、基礎的事項から専門的事項まで分かり易く説明がなされました。なお、この講習項目に関し、寒地構造チームの三田村主任研究員及び道北支所の高玉主任研究員が、倶知安、釧路、留萌、稚内、旭川、苫小牧、帯広の7地区を分担して講師を務めました(他3地区については北海道開発局の職員が担当)。

 本講習会には、計329名もの橋梁の維持管理を担当する各地区管内の市町村職員の方々が参加し,熱心に講習内容に聞き入っており、今後の道路橋の保全に関する関心の高さが感じられました。

なお,寒地土木研究所月報 平成21年2月号に本件を掲載する予定です。


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寒地構造チーム 三田村主任研究員による講習
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道北支所 高玉主任研究員による講習




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