受賞等の報告

研究員 山口悟が第32回コンクリート工学講演会「年次論文奨励賞」を受賞
 当研究所寒地基礎技術研究グループ寒地構造チームの研究員 山口 悟は、平成22年7月7日〜9日に開催されたコンクリート工学協会年次講演会で発表した、下記の論文により年次論文奨励賞を受賞しましたのでここに紹介致します。

山口 悟(共著者;西 弘明(寒地土木研究所)、今野 久志(寒地土木研究所)、岸 徳光(室蘭工業大学))
「敷砂及び砕石を用いた2 辺支持大型RC スラブの重錘落下衝撃実験」

 本論文では、ロックシェッドの耐衝撃性能を把握するため、ロックシェッドの頂版部における耐衝撃問題に着目し、大型の鉄筋コンクリート(RC)版部材の耐衝撃性状に及ぼす緩衝材の影響を検討しています。 具体的には、敷砂あるいは砕石を2辺支持大型RCスラブ上に50cmの厚さで設置し、鋼製重錘(5,000kg)を落下高さ1〜10mで同一試験体に繰り返し落下衝突させる衝撃載荷実験と10mと12.5mの落下高さで一度だけ落下衝突させる単一衝撃載荷実験の合計6ケースの実験結果を取りまとめたものです。その結果、ヨーロッパ(スイス)で広く用いられている砕石に比較して、敷砂の方が緩衝材としての緩衝効果が大きく、優れていることが明らかとなりました。  今後の落石防護構造物の耐衝撃設計法の検討において貴重な研究成果となることが期待されます。

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