- 災害発生後の防災構造物に対する調査点検手法と健全性評価に関する研究
被災時の防災構造物の安全性、二次災害の可能性等を判断し、復旧対応を迅速かつ適切に実施することが求められていることから、防災構造物の調査点検手法、被災要因に応じた簡易健全度評価手法を検討する。
- 落石防護工の性能規定化に関する基礎的研究
従来型の落石防護工について、性能設計の枠組みの導入に向けて、要求性能、性能照査すべき事項、照査の基本的な考え方などを整理する。
- 地震時における橋梁の衝突挙動に関する研究
落橋防止装置等の衝突を前提とした部材に極めて作用時間の短い大きな応答が生じる場合があるが、設計上考慮されていない。そこで、動的解析の精度向上に係る知見を得ることを目的とし、部材の衝突挙動に関する実験的・解析的検討を行う。
- 寒冷地域におけるゴム支承の性能低下に関する研究
寒冷地域における橋梁の地震時要求性能を満足させるために重要となる、ゴム支承の長期供用後の性能保持のための技術開発に向けた基礎研究を目的として、性能低下に対する温度影響を考慮したゴム支承の性能低下因子の明確化を行う。
- 橋梁ジョイント部の補修技術に関する研究
道路橋のジョイント部は、車両走行時の衝撃荷重や滞水等の影響により損傷が発生しやすい箇所であることから、ジョイント部の高耐久化を目的にジョイント部の補修技術や機能維持技術の開発を行う。
- 超高性能繊維補強コンクリートを用いた補修・補強技術に関する基礎研究
社会資本ストックを延命化していくための補修・補強技術の確立を目的として、欧州で開発されたUHPFRCを、積雪寒冷地を含む日本の環境条件に対応できるよう材料の評価を行い、補修・補強の対象部材(形状・荷重条件等)等から求められる機能を踏まえて構造的特性の評価検討を行う。
- せん断補強による道路橋床版の長寿命化に関する研究
現状の補強対策のなかには、死荷重の増加や縦断高の変化に伴う施工の大規模化などの課題もあることから、安全性向上及びLCC低減を可能とした上で、道路橋床版の劣化損傷特性を考慮した、耐荷力・耐久性に優れる補強技術の開発を行う。
- 点検可能な漏水対策工に関する技術開発
漏水防止板が設置されたトンネル覆工の性能低下予測技術と、点検可能が可能な漏水対策工に関する技術の開発を行う。
- ゴム支承の低温時における限界性能に関する研究
寒冷地(低温下)においても、確実に橋梁耐震性を確保するため、免震支承の限界性能を検証するとともに、性能評価技術を確立する。
- 部分補修したRC床版の健全度評価に関する研究
既設RC床版の予防保全的維持管理に資するため、補修後の再劣化に対する点検・健全度評価技術を確立する。